お座敷改修
尼崎市栗山町にお住まいのお客様より、お座敷の改修のご依頼をいただきました。
お客様のお話によりますと、昨年の大阪北部地震の影響で壁が傷んでしまったことをきっかけに思い切ってリフォームを決意されたそうです。
昨年は台風や地震など、大阪は多くの災害に見舞われました。
被害に遭われた地域の方々には、心からお見舞い申し上げます。
まずはお家にお伺いし、お部屋の状態の確認を行います。
現状壁材には塗り壁を使用されており、かなり広範囲で傷みがみられました。
また、畳は経年劣化による色褪せが目立ち、障子もスライドしにくい状態でしたので、一緒に畳の新調と障子の張り替えもさせていただくことになりました。
はじめに床にはダンボールを、襖にはビニールをかけ保護します。
壁の施工からスタートです。
今回は塗り壁ではなくベニヤ貼りクロス仕上げを行います。
その理由は、もしまた地震があった場合この工法の方が被害を抑えられるからです。
まずは既存の壁の上に大工さんがベニヤを貼ります。
それから、ベニヤのつなぎ目を平らにするためパテをします。
そして、違和感のないように塗り壁のような壁紙(クロス)を貼り、壁のリフォームの完成です。
続いて畳の交換を行います。
今回使用した熊本県人吉産の畳表は、畳表の中でも最上級品といわれている備後表にも劣らない品質を誇っています。
最後に障子の張り替えを行います。
製紙原料の中で最も強く良質といわれている、楮(こうぞ)を100%の原料として漉き上げた純和紙障子紙を使用して仕上げていきます。
これで全ての施工が完了です。
畳床、畳表、畳縁全てに厳選した上質な素材を使用し、お座敷そのものを引き立たせました。
和室の良さを活かした仕上がりに、お客様にご満足いただけたようで嬉しく思います。
ご依頼いただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。